馬に土を耕してもらう「馬耕」を見学
今月紹介するのは、宮野森小学校の「馬耕見学」です。
総合的な学習の時間に、5年生が米作りに挑戦。地元企業の協力で、種まき・田植え・稲刈り・脱穀見学・販売に取り組んでいます。その一環で、昔ながらの馬耕も見学します。
馬耕とは伝統農法の一つ。機械がなかった昔は、馬や牛に田畑を耕すのを手伝ってもらっていたのです。
田んぼに移動した5年生は、始めに馬耕や馬と人との関わりについて教わりました。馬耕の実演は、間伐の丸太を運ぶなど山仕事を手伝う『ショウちゃん』が協力してくれます。
犂という木製農具を引き、田んぼを何往復もして土を掘り起こす姿を「ショウちゃん頑張れー!」と応援しながら見守る児童たち。
馬の力がどのくらいあるかを知り「かっこいい」「想像していたよりもすごかった」と話し、見学後はショウちゃんに触らせてもらったり、おやつをあげたりしました。
最後に、この田んぼで育てる『のびる米』の苗を作るため、種まきをします。育苗箱に種が重ならないようにまいたら、この上に苗作り用の土をかけていきます。土を平らにして水をあげたら完了です。
発芽して苗の状態になったら、田植えに使います。
担任の先生は「児童たちに、地域の一員としてふるさとを知り愛着を持ってもらい、ふるさとの魅力を伝えていってほしい」と話していました。