ステンドグラスで、光・形・色を楽しむ
今月紹介するのは、黒部市立中央小学校の「カラーセロハンでステンドグラスを作ろう!」です。
黒部市内にある黒部市美術館は、10年以上前から市内の小学校で図工の出前授業を行っています。
今回取材した中央小の3年生73名は、カラーセロハンを使ってステンドグラスを作りました。透明の台紙に黒いテープで枠線や模様を描き、赤・青・緑・黄色のセロハンで色鮮やかな作品に仕上げていきます。
指導してくれた美術館の方は「ステンドグラスは光・形・色を組み合わせて、物を作る面白さがある。セロハンを貼っているときは色がはっきりと見えないけれど、光に透かしたときに見える色のギャップが美しく、それも面白さの一つ」と、ステンドグラスの魅力について教えてくれました。
子供たちがデザインを考えるのは当日。
どんな作品になるかは子供たちの発想次第です。「線一本をどこに貼るかで、印象が変わってくるから悩むなぁ」とつぶやきながら黒いテープを貼り、デザインが完成。自分の名前をアルファベットで表現したり、動画共有サイトのロゴマークや海の中を描いたりと、モチーフはさまざまです。
デザインが出来たら次はカラーセロハンの登場です。4色のセロハンを使って、どこに何色を貼るか考えていきます。
途中、枠線にセロハンを重ねて光に透かし、仕上がりを確認。黒一色で作業してきたので、彩り豊かになった作品を見た子供たちから「おぉ~!」と驚きの声が聞こえてきました。
作業開始から約2時間後、みんなのステンドグラスが完成!
色の重なりで違う色を作る子、一つのモチーフを大きく配置する子、季節を感じられるモチーフをたくさん配置した子など。担任の先生が「自分の感性で感じたままに自由に表現してほしい」と話したように、できた作品はどれも子供たちの個性が溢れていました。