伝統ある和太鼓の演奏を引き継ぎます
今月紹介するのは、松ヶ浜小学校が取り組む「松小太鼓の伝承活動」です。6年生が演奏する松小太鼓は、地元の太鼓グループ「はまかぜ太鼓愛好会」が演奏している曲を児童用に再構成した、迫力ある動きとリズムの和太鼓です。毎年年が明けると、卒業を控えた6年生が、太鼓の打ち方、打つときの姿勢、リズムなどを5年生に教える引き継ぎが始まります。活動は児童主体で行われ、30年近く継承され続けています。
2回目の活動日、まずは6年生が5年生にお手本を披露します。その後、パートごとに分かれて練習開始。6年生は、昨年自分たちが教わったことをしっかり引き継ごうと熱心に教えます。「どう伝えたら分かりやすいか」を考え、リズムを口ずさんだり、手を添えながら打ち方を教えたり、思い思いに工夫してリズムやばちさばきを伝えていました。教えてもらう5年生も真剣な表情です。「上手になってきた!」と褒められると自信につながり、戸惑いながら打つ姿が堂々としたものになっていきました。練習の成果は3月の『6年生を送る会』で披露されました。
担任の先生は「とても真剣に交流していて、子供同士の良い教え合いの機会になっています。松小太鼓の活動を通して、達成感やクラスの一体感、演奏後のすがすがしい気持ちを味わってもらいたいと思います」と話していました。