ふゆみずたんぼの竹ぼうき除草
今月紹介するのは、大貫小学校が取り組む「ふゆみずたんぼでの米作り」です。ふゆみずたんぼとは、冬の田んぼに水を張ることで、渡り鳥やさまざまな生き物の居場所となり、その生き物の力を借りた無農薬・無化学肥料の農法です。大貫小では「NPO法人 田んぼ」の協力の下、5年生が総合学習の一環として毎年実施し、今年で11年目。種まきから収穫までの全工程を手作業や昔ながらの道具を使って行い、田んぼの生き物や植物、食べられる雑草の調査にも取り組みます。今回は「竹ぼうき除草」の様子を取材しました。
作業の前に、NPO法人や学校ボランティアの方々から、除草剤を使わず生き物の力を借りる「共生」の大切さを教えてもらいます。竹ぼうきの仕組みと使い方について説明を受けた後、作業開始。竹ぼうきを持って歩き出すと、苗はそのままに、生えたての雑草の芽や球根が竹枝に絡んで抜けてきました。水面に浮いてきた黒い球根は、竹ぼうきの後ろを歩く子たちが拾い集めます。田んぼに隠れていたタニシやヤゴなど、さまざまな生き物も見つけたようです。児童たちは泥だらけになりながらも楽しそうに取り組み、手押しのカルチ除草機にも挑戦しました。
先生方は「共生を学ぶことで、農業や自然環境に興味を持ってほしい」「地域の方々と交流し、地域とのつながりを深めていきたい」と話していました。