蛍の生息環境を調査しました
今月紹介するのは、醍醐小学校の「醍醐学」です。古い歴史を持つ本山慈恩寺を中心にした歴史や文化、市の天然記念物である稚児桜、地域の自然環境など、醍醐地区の魅力について学んでいます。
50年以上前から取り組み、調べ学習を中心に体験学習も取り入れ、各学年でテーマを決めて取り組んでいます。今回は「田沢川の蛍」をテーマに活動する4年生を取材しました。
2003年頃は、児童が幼虫の飼育・放流をしていたほど、たくさんの蛍がいました。しかし、年々数が少なくなり、2020年度は蛍の生息環境調査に取り組みました。蛍保存会や景観保存会の方から蛍を取り巻く環境を教わり、昨年の6月には実際に田沢川に入って調査しました。
蛍の見頃を伝える看板も作り、国道側の校庭のフェンスに掲げました。
当たり前に思っていた地域の自然が、自然を保護する人たちの手で保たれていることを知った児童たち。活動を進める中で『蛍のために自分たちができることは何か』について熱心に話し合い、看板や環境保全ポスターを作ることに。ポスターは、地域の公民館などに貼ってもらえるよう、電話をかけてお願いしました。
児童は「自分たちが大人になっても蛍がいる環境にしていきたい」「パンフレットを作って寒河江市に新しくオープンする『慈恩寺テラス』に置かせてもらいたい!」と話し、子ども観光ガイドになれるくらい、ふるさと自慢ができるように学びを深めています。