ワシントン条約とは?
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
カメやトカゲなど、ペットとしても身近な存在の爬虫類。そんな爬虫類の中には、絶滅の危機が迫っている種類もいます。主な原因の一つは、開発による生息地の減少。そして、ペットとしての販売などを目的とした、密猟や違法な取引です。
取引される絶滅危惧種
密猟された動物たちは、国外に密輸される途中で保護されることもあります。しかしこれらの多くは、元の生息地に帰ることができません。どこで、どのように生息していたかが正確に分からないことが多いからです。捕獲後に感染症などの病気になっていた場合、新たな病気を生息地に広げてしまう恐れもあります。そのためほとんどが、国の保護センターや動物園で暮らすことになるのです。
2017年には、日本国内のペットショップ16店舗と展示即売会1カ所を調査。その結果、合計600種5400頭もの世界の爬虫類が販売されていました。そのうち18%はIUCNのレッドリスト※の絶滅危惧種であり、40%はワシントン条約で国際取引が制限されている種だったのです。
お店の人に確認しよう!
日本は爬虫類の取引が盛んな国の一つ。飼うときはお店の人に輸入許可証や登録票を見せてもらうなど「その爬虫類がどこから来たのか」「合法的に輸入されたことが証明できるのか」を必ず確認するようにしましょう。
情報提供:WWFジャパン
WWFは、人と自然が調和して生きられる未来をめざす国際的な環境保全団体です。
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