レッドリストとは?
IUCN(国際自然保護連合)がまとめている世界の絶滅のおそれがある野生生物のリスト
アフリカ大陸から分離して数千万年という古い歴史を持つマダガスカル島には、ここでしか見られない野生生物が数多く生息しています。ベローシファカは、レムール(キツネザル)の一種です。島の南東部に広がる乾燥した森林を中心に広く生息しています。中にはマダガスカル固有の植物を多数含む、とげだらけの奇妙な植物が茂る森も。平均5、6頭の群れをつくり、樹上を移動しながら暮らしています。枝と枝の間、数メートルをジャンプすることも珍しくありません。
太古の島を襲う危機
ベローシファカは、生活する森林のタイプが様々で、成獣に育つまでの期間も、地域によって大きく異なります。様々な環境に適応できるので、他のレムール類よりは絶滅の心配が少ないといわれてきました。それでも、現在は減少が止められない状況が続いているのです。
危機の原因は、木材や燃料をとるために行われている森林の伐採。生息域には、5つの国立公園を含む、9カ所の保護区がありますが、森の減少と分断は続いています。
ベローシファカの減少、それは、世界でマダガスカルにしか存在しない景観と生物多様性が、危機にあることを知らせるものでもあるのです。
情報提供:WWFジャパン
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