レッドリストの動物たち「アビシニアジャッカル」

IUCN(国際自然保護連合)がまとめている世界の絶滅のおそれがある野生生物のリスト

キタオットセイは繁殖期である夏を除き、ほとんどを海の上で暮らしています。その期間、実は東日本近海の沖合にもかなりの数が生息しています。しかし目にする機会がめったに無いためか、一般的にはあまり知られていないようです。主に食べるのはイカ類、スケトウダラ、サンマなど。
繁殖は、オス1頭と40頭ほどのメスで「ルッカリー」と呼ばれる繁殖集団を作り、島の岸で行います。前の年に妊娠した子を生むと同時に、次の年に向けた交尾を行うのです。
アシカ類は多くが、海水の冷たさから身を守る脂肪や毛皮を狙われるという悲劇的な歴史を持っています。キタオットセイもその例外ではありません。18世紀にヨーロッパ人が繁殖地を発見した後に乱獲が始まり、海の上でもさかんに行われました。その結果壊滅した主な繁殖地は、決して少なくありません。1868年には1年で30万頭が狩られた記録もあります。一方で、国際協定や保護条約などの保護策は早くから検討されました。
2014年時点の推定個体数は、約120万頭。その約半分は北アメリカのプリビロフ諸島に集中しています。もしこの繁殖地で病気や災害などが起きた場合、一気に個体数が減ってしまうおそれがあるのです。しかもこの繁殖地では今、数が減っているといいます。
商業目的の捕獲は1984年に終了したため、狩猟が原因ではありません。考えられるのは、食べ物である魚介類の減少や、漁具に絡まってしまい命を落とす混獲など。しかし決定的な理由はわかっていないのです。
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