レッドリストとは?
IUCN(国際自然保護連合)が作成している、絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめたもの。2020年7月更新の最新版で、絶滅のおそれがある種は約32,000種掲載されている。
トナカイ(カリブー)
トナカイは、シカ類の中で一番北にいる動物です。雌にも角があることや、大群で大移動をすることが特徴で、北米産のものをカリブーと呼びます。全体の7割近くは、ツンドラと呼ばれる北極近くの野原をすみかとし、季節に合わせ、植物を求めて移動をします。
初めて絶滅危機種のリストに載ったのは2016年。過去に480万頭がいるとされていましたが、2015年には推定289万頭に減ってしまいました。
主な原因の一つは、さまざまな開発によって、移動経路が途切れたり、無くなったりしたことです。植物が豊富なツンドラの夏は短く、生育場所にたどり着けずに繁殖活動に深刻な影響が出てしまいます。また地球温暖化によって春先の子育てが難しくなることや病気が広がることも、トナカイの数が減ってしまう原因です。
情報・画像提供:WWFジャパン
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