急須を使ったお茶の入れ方を学びました
今月紹介するのは、那智が丘小学校の「煎茶教室」です。地域の方の「子供たちに日本の文化である『お茶』を伝えていきたい」という思いから始まりました。地域の方の協力で、10年以上前から毎年5年生が参加しています。煎茶は日本でよく飲まれる緑茶の一種で、急須を使った入れ方を教えてもらいます。
最初に講師の方から「普段からお茶(緑茶)は飲みますか?」と質問されると、手を上げる子は少なく、急須で入れたことがある子はほとんどいませんでした。緑茶の歴史や種類、茶びつなどの道具について教えてもらい、実際にお茶を入れてみます。
急須や湯飲みは、お湯を入れて温度をなじませてから使います。煎茶には沸騰した高温のお湯ではなく、少し冷ましたお湯『湯冷まし』を使うことで、お茶の葉のうま味が出やすくなるそうです。お茶をおいしく入れるためのポイントが他にもいくつかあり、真剣な表情で取り組んでいました。
1煎目と2煎目を飲んでみて「2煎目の方が甘いかも?」と話しながら、味の違いを楽しむ児童たち。「家でも入れてみたい」「苦いイメージがあったけど今日は甘く感じた」「思ったよりも苦かった」など、さまざまな反応でした。
講師の方は「日本の文化を学び、受け継いでほしい。将来、海外の人や周りの人、自分の子供にも教えて広めていってほしいです」と話していました。