炭や自然の仕組みを学びました
今月紹介するのは、七ヶ宿小学校の「かけがえのない私たちのふるさとと水」です。
七ヶ宿町は『水守の郷』と呼ばれ、自然が多く、七ヶ宿ダムなどがあり水とのつながりが深い町です。 『水守人』であり、炭焼き職人の佐藤光夫さんに協力してもらい、20年ほど前から、3・4年生が森や水・炭について学んでいます。
炭焼き小屋に来た児童たちは始めに、身近な物を使って炭ができる工程を学びます。
アイスの棒や焼き鳥の串をアルミホイルで巻いて、たき火の中へ。煙が出なくなったら完成です。冷ました後、アルミホイルを剝いで炭に触ると「軟らかい!」と不思議そうに観察していました。
木の根元に炭をまくと、木を元気にする手助けになることも知りました。
次は森に移動して、土と腐葉土(落ち葉)の水の流れ方の違いを実験。山が水を蓄えられる仕組みを学びました。
森の中に生えている、さまざまな植物についてのお話も聞きます。クロモジの葉を嗅ぎ「ミカンの匂いだ!」と驚く場面も。
小屋へ戻ると、粉にした炭と湧き水を練り込んだ手作りクッキーをごちそうになり、自然の恵みも実感できたようです。
担任の先生は「森に入ると、木・植物・虫・動物が役割をもって生きていることがよく分かります。いろんな命が循環することで、生きていけることを知ってもらいたいです」と話していました。