自分だけの1点物!こけしの絵付け体験
今月紹介するのは、大鷹沢小学校の「こけしの絵付け体験」です。白石市では、1979年から毎年5月に全日本こけしコンクールを開催。コンクールを盛り上げようと、市内の全ての小学校で6年生による絵付け体験が行われ、完成した作品が会場に展示されています。
大鷹沢小では、地元のこけし職人である新山吉紀さんを招き、2月に5年生(4月から6年生)が絵付けに挑戦。はじめに、伝統こけし11系統のうち宮城県には4系統があることやそれぞれの特徴、使われている木の種類などを教わりました。絵付けの順番やバランスが良く見える位置も教えてもらい、墨(黒)と赤・緑・黄・紫の4色の絵の具を使って絵付けをします。
こけしの表情や胴体の模様は伝統的なものではなく、児童が事前に描いてきたデザイン画をもとに進めます。墨や絵の具を付けた筆先はティッシュを使って水分と細さを調整し、にじまないように慎重に描いていきました。胴体や頭の模様は、ろくろを回してもらって、手を固定しながら描きます。「手本を見たときは筆を当てるだけだと思っていたけど、自分がやると手が震えそうで難しかった」と話していました。
完成すると「自分が作りたかったこけしが作れてうれしい!」と笑顔を見せる児童たち。担任の先生は「白石市の『弥次郎こけし』の絵付けを通して、白石の伝統に触れてほしい」と話していました。