親子で卒業証書の紙すきに挑戦!
今月紹介するのは、寒河江小学校の「月山和紙の卒業証書作り」です。
PTAの学年行事として初の取り組みで、6年生と保護者が挑戦しました。コロナ禍の影響で行事が減り「室内で親子と先生も一緒にできることを」との思いから行われました。
当日、少し緊張しながらもワクワクした様子の児童と保護者。和紙職人の渋谷尚子さんを講師に招き、和紙に使う材料や作る手順について説明を受けました。
紙すきのお手本を見せてもらった後は、いよいよ実践です。
児童がすいた厚手の和紙に、担任の先生が校章を飾り付け、その上に保護者がすいた薄手の和紙を重ねる、という順番で作ります。
渋谷さんの手ほどきを受けながら「桁」と呼ばれる道具で、和紙の原料となる植物の繊維を混ぜた水をすくい、紙の厚さが均一になるよう前後にゆっくり揺すりました。作業を終えた親子からはホッとした表情や笑顔が見えました。
児童の一人は「桁が重たくて落とさないか心配だったけど、とても面白かった」と話していました。
和紙は乾燥させた後に卒業証書の内容が印刷され、児童の名前は校長先生が手書きし、3月の卒業式で手渡されます。
先生方は「山形県の伝統工芸でもある月山和紙で、親子で一緒に卒業証書を作れることは、児童・保護者にとっても、私たちにとっても、とても良い思い出になります」と話していました。