みんなを元気にする学級旗づくり
今月紹介するのは、砺波市立庄南小学校の「学級旗づくり」です。
庄南小の6年生は「みんなに笑顔と元気を大作戦~クラスを・学校を・地域を自分たちの力で盛り上げよう~」をテーマにクラス、学校、地域を対象とした活動を行っており、その中のクラスを対象とした活動が今回紹介する「学級旗づくり」です。
2020年は新型コロナウイルスの流行により、多くの学校で学校内の活動が縮小、中止となった年でした。学校外でもたくさんの人が苦労している様子がテレビなどから伝えられる中、子供たちに「自分でできることを見つけて行動したい」という思いが生まれ、学級旗づくりが始まったそうです。
全員で作った学級旗を教室に掲げることで「みんなが笑顔になり、見た人に元気を与える」を目標に6月から活動がスタート。みんなで話し合い、各自で絵を描きました。そして太陽や花など、一人一人が工夫して、個性を生かした絵がたくさん描き上げられました。その後、製作を進めてくれるイラストレーターさんと、印刷業者さんに子供たちが連絡。学級旗に対する自分たちの思いを自身の言葉で伝えました。そして描いた絵をもとにイラストレーターさんが作られたデザイン案を見て、またみんなで話し合いました。学年カラーの青を入れたり、学校カラーの緑を入れたりと、こだわりを伝えながら修正依頼を何度か繰り返し、9月初旬にようやく完成!思いとこだわりがたくさん詰まった学級旗は、みんなの宝物になり「自分たちの旗ができてすごくうれしい。毎日見たい。」「前向きに頑張っていこうと思えた。」「朝、登校してこの旗を見ると元気になれるだろうなと思った。」と、満足のいく仕上がりだったようです。学級旗は最初の目標通り「みんなが笑顔になり、見た人に元気を与える」ものになりました。
完成式には協力してくれたイラストレーターさんと印刷業者さんを学校に招き、仕事をする上で大切にしていることなどを教えてもらいました。学級旗づくりを通して、働く方の思いやたくさんの人と一つのものをつくることなど、多くのことを学ぶことができたようです。
この後、この学級旗は卒業まで学級のシンボルとして掲げられ、子供たちが困ったときや悩んだときに、元気を与える存在として、大切にされていくとのことでした。