5,6年生が奏でる二つの伝統
今月紹介するのは、泉小学校が取り組む「マーチングバンド」と「泉太鼓」です。1980年、近くの小学校が児童急増で校舎が足りなくなり新設されたのが泉小。泉小へ編入する前に児童たちが取り組んでいたトランペット鼓隊の活動を続けられるよう、マーチングバンドとして受け継ぎました。また当時の教員が泉小のために泉音頭を作曲し「泉太鼓」が誕生。どちらも大切に受け継がれ、試験を突破した5、6年生の選抜メンバーで演奏されています。学習発表会へ向けた練習の様子を取材しました。
マーチングバンドの児童たちは、ステージで演奏する2曲を練習します。楽器ごとに分かれて練習してきた成果を、みんなで合わせていきます。音がきれいにまとまってくると、児童たちもだんだんと気分が高まり、練習にも熱が入っていました。
泉太鼓の児童たちは掛け声で気合を入れ「泉音頭」と「子どもばやし」の2曲を練習していました。みんなの合言葉は「元気よく、勇ましく、かっこよく。そして未来に引き継ぐ」。迫力ある演奏と息の合った掛け声が体育館に響きます。
担当の先生たちは「将来、児童たちが親になったとき、彼らの子どもも泉小で演奏するくらい続けていけたらすてきだと思う。伝統を守っていきたい」「楽器の楽しさを知り、大人になっても音楽を続けてほしい」と話していました。