キノコの菌打ちを体験しました
今月紹介するのは、蔵王第一小学校が取り組む「キノコの菌打ち」です。2005年から成沢グリーンフィールド協力隊の協力の下、毎年秋に5年生が取り組んでいます。収穫は1年後の6年生の秋。収穫したその場でキノコ汁にして食べる試食会は、児童たちが楽しみにしている学校行事の一つです。協力隊の方は「知識だけでなく、実践も大事です。菌打ちから試食会まで、良い思い出にしてもらいたいですね」と話していました。
活動日の昇降口前には、1mほどの長さに切った原木(クルミ)が200本用意されました。15cm間隔でたくさんの穴が開けてあり、その穴にキノコの菌が付いた駒を差し込み、木づちでたたいて奥まで埋め込むのです。キノコの菌種は、ヒラタケ・ナメコ・ムキタケの3種類。協力隊の方から「原木1本にキノコの菌は1種類だけ」「駒は原木の表面と平らになるまでたたく」などの説明を聞いた後、作業に取り掛かります。児童は駒を差し込む役、木づちでたたく役の二人一組になって効率良く進めていました。穴が開いていない原木に、ドリルを使った穴開けにも挑戦。菌打ちした原木は学校敷地内で春まで保管し、その後、二つ沼へ運ばれます。
児童たちは「木の中にキノコじゃない物を埋めて、キノコができるのが不思議」「ドリルは振動で腕がしびれる感じだった」と話し、楽しく学習できたようです。