育てた伝統野菜でおもてなし
今月紹介するのは、田沢小学校が取り組む「平田赤ネギ栽培」です。江戸時代から作られ、地域の歴史や文化と深く結び付いた伝統野菜について学び、継承していこうと毎年3、4年生が定植から収穫まで取り組んでいます。平田赤ネギは、茎の鮮やかな赤紫色が特徴で、根元から枝分かれせず一本で伸びる赤ネギは全国でも珍しいのだとか。児童たちが収穫した物は、自分たちで赤ネギ料理を作り、地域イベントの来場者へ振る舞います。11名全員でレシピを考え、準備を進めてきました。
イベント当日、これまで学んできた平田赤ネギの歴史や魅力など、来場者に伝わるよう大きな声で発表し、全ての発表を終えたら調理開始です。始めは恐る恐る炒めていた児童も、慣れてくると勢いよく材料を加え豪快に炒めていきます。部屋中に良い香りが広がり、どの班もおいしそうに出来上がりました。試食した来場者からは「おかわりはある?」「手軽だからわが家でも作ろう」と大好評!
担任の先生は「レシピを考え、地域の方へ振る舞うことを思い付いたのは子供たち。当日までの準備も積極的に取り組み、自主性・主体性がとても身に付いたと感じています」と話していました。児童たちは「自分たちで作った赤ネギとレシピは最高においしい!」と話し、成し遂げた満足感でいっぱいの様子でした。