伝統野菜の雪菜を収穫・調理しました
今月紹介するのは愛宕小学校が取り組む「雪菜の栽培活動」です。愛宕小の地区には、古くから地産地消の考えが根付いています。米沢の特産品である雪菜に親しんでもらうため、地元の生産団体「食と農を考える会」の協力の下、2004年から4年生の活動として始まりました。毎年実施し、今回は収穫と調理実習の様子を取材してきました。
雪菜は雪の中で育つ全国でも珍しい野菜です。4年生は種まきの他に、雪が降る前に畑から雪菜を引き抜き、学校の花壇に隙間なく並べて新聞紙や稲わらなどで覆う「床寄せ」作業など、雪菜独特の栽培方法も体験してきました。いよいよ収穫日、降り積もった雪を掘り起こし、雪菜と再会です。新しく育った花茎の部分を収穫し、古い葉や土などの汚れを水で洗い落とします。真っ白な姿に「きれいだね?!」と歓声が沸いていました。
収穫後、伝統料理の「ふすべ漬け」を作ります。包丁の使い方が上手な子が多く、皆さん一生懸命取り組んでいました。作る途中、雪菜を生のままマヨネーズに付けて食べてみることに。「ちょっと辛いけどおいしい!」とぱくぱく食べていました。作ったふすべ漬けは、密閉して数日後の完成となるため家に持ち帰って食べます。児童たちは「量がいっぱいあって収穫が大変だった」「シャキシャキしておいしかった」と話していました。