船のエレベーター脇谷閘門を体験
今月紹介するのは、登米小学校の「北上川の川下り」です。
登米小では、毎年4年生が総合的な学習の時間に、学校近くを流れる一級河川「北上川」について学んでいます。
『とよま北上川かっぱの会』の協力で、北上川の歴史や自然について学ぶ他、昨年から川下りも加わりました。地域にある土木遺産の『脇谷閘門』の仕組みを、船で体験できます。
船着き場で、船の説明や注意点を聞いた後、ライフジャケットを身に着けた児童たち。3隻の船にそれぞれ乗り、脇谷閘門を目指して出発です。
いつもは車に乗って通る橋を下から見上げたり、川岸のブロックの役割を教わったり、普段見られない物に興味津々の様子でした。
黄色く大きな水門をくぐると、流水を制御するために川の流れを遮る形で作られた堰と、船を通すための脇谷閘門が見えてきます。
堰の向こうは水の高さが150cmも低く、船が通れません。
そこで脇谷閘門の1枚目の赤い水門を開け、船の通行スペースに入り、水門を閉じます。15分ほどかけて水を抜いてエレベーターのように高さを変え、下がりきったら2枚目の赤い水門が開いて、船が進むことができます。
通行スペースの壁についた水跡に「こんなに高さが違うんだ!」と驚いていました。
担任の先生は「北上川という水源が身近にある地域について学び、自慢できる人になってほしい」と話していました。