メコン川とは?
6つの国を通って流れる、東南アジアで一番長く大きい川。周りにはサバンナや熱帯雨林など多様な自然が広がり、さまざまな生き物が生息している。
巨大魚の宝庫
全長5m、幅2.4m、体重600kgにもなる巨大なエイ。体長3m、体重300kgのナマズとコイ…。これらはいずれも、海に生息する魚ではありません。淡水、すなわち川にすむ魚です。
東南アジア最大の川であるメコン川には、地球上で最も大きな10種の淡水魚のうち、4種が生息しています。
ナマズとダムの関係
メコン川の巨大魚メコンオオナマズは、産卵のため数百kmにわたって川を上る習性があります。「渡り鳥」ならぬ「渡り魚」とも言うべきこの長旅をするメコンオオナマズにとって、自然な川の流れは無くてはならないものです。しかし、この渡りの道のり上では今、いくつものダム建設計画が計画されています。
もし、現在のダム建設計画がそのまま行われれば、自然な流れは失われ、魚たちが川を上れなくなってしまいます。そうすれば魚類への影響だけでなく、下流の農業や漁業にも影響が出るかもしれません。環境への影響をきちんと調査した上で、ダムを作るかどうか決めてゆく必要があります。
情報提供:WWFジャパン
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