レッドリストとは?
IUCN(国際自然保護連合)が作成している、絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめたもの。2022年10月の時点で、絶滅のおそれがある種は約41,000種掲載されている。
ミナミウミカワウソ
世界に13種が生息するカワウソ類は、水辺に生きるイタチ科の動物のグループです。その中でもミナミウミカワウソは南米大陸に生息する4種類の中で、最も海の環境に適応しました。河川や内陸の湿地、川の河口や静かな内湾、マングローブなどに生息し、魚やエビ・カニなどの甲殻類、その他の小動物を主食としています。
1990年代、良質な毛皮目的の狩猟により世界各地で減少。南米大陸の沿岸に広く分布していたミナミウミカワウソも、数カ所にわずかな個体郡が生き残っているのみというのが現状です。
近年は、生息環境である海辺の自然の減少や、食物である魚介類の乱獲、漁場を荒らす害獣としての駆除が新たな絶滅の危機となっています。自然を守りながら、違法取引や密猟の取り締まりを徹底し、回復を見守る取り組みが求められます。
情報・画像提供:WWFジャパン
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