ワシントン条約とは?
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
今でも生き残っているサイ類の中で、最も体の小さな種類であるスマトラサイ。アジアに生息する3種の中で唯一、2本の角を持ち、体全体がまばらな毛で覆われているのが特徴です。東南アジアのスマトラ島とボルネオ島の熱帯雨林に生息していますが、その数は推定で100頭以下といわれています。
科学的根拠のない薬
サイを追い詰めている要因の一つは、角を狙った密猟です。東洋で古くから解熱作用などの効果があるとされてきました。さらに近年では、主にベトナムで薬や飾り物として高値で取り引きされています。ワシントン条約では1977年に、角を含むサイの体の部位について全ての国際的な商業取り引きが禁止されました。
その他にも、破壊的な森林伐採による生息地の減少も深刻です。
地域の人々と共に
サイを密猟から守るための一つの重要なカギとなるのが、地域住民との協力関係を築くことです。森の地理をよく知る地元の人々の協力を得られれば、見通しの利かない森の中でも密猟を防ぐパトロールを円滑にしたり、密猟者を見掛けたときに通報をしてくれたりするかもしれません。
情報提供:WWFジャパン
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