レッドリストとは?
IUCN(国際自然保護連合)が作成している、絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめたもの。2023年12月の時点で、絶滅のおそれがある種は約44 ,000種掲載されている。
ダマガゼル
ダマガゼルはアカシアの葉を主食とする、ガゼル類の中で最も大きい種です。かつてはサハラ砂漠の南にある、半砂漠やサバンナに近い環境に広く分布していました。
1960年代以降、大規模なスポーツ・ハンティング※ が始まると激減。乾燥地帯に井戸が掘られ、家畜の放牧域も拡大され、そこに長期の干ばつや軍事紛争が重なり、今ではマリ共和国・ニジェール・チャドの3国のみで生息(野生)が確認されています。
保護が進まない背景には、アフリカ諸国の政情不安と内戦の歴史もあります。狩猟の規制や保護区の運営が機能せず、そのための支援も難しいことが多いのです。戦闘中の食料として、野生動物が殺されることも少なくありません。保護活動拡大のためにも、基盤となる社会の安定がまず必要とされています。
情報・画像提供:WWFジャパン
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