伝統ある鯉のぼりを学びました
今月紹介するのは、柴橋小学校の「鯉のぼりの伝統を学ぶ」です。柴橋地区には、手染め鯉のぼりを130年作り続けている「渋谷鯉のぼり」という工房があります。約20年前から毎年、中学年が工房を訪れ、4代目の職人である渋谷良春さんから鯉のぼりについてお話を聞き、地域の伝統を学んでいます。渋谷さんは「子供たちが元気に育ってほしい。家族みんなが鯉のぼりの下で笑顔で元気に、絆を深めてほしい」と話していました。
見学当日、鯉のぼりのさまざまなお話を聞き、制作途中の鯉のぼりも見せてもらいました。大きな鯉のぼりを間近で見る機会が少ない児童たちは興味津々です。渋谷鯉のぼりは、裁断した布地に目玉やうろこを描き、染めたら天日乾燥・のり落としなど、作業は全て手作業で行っています。刷毛は馬と鹿の毛でできていること、一番生き生きして見える色は黄色ということ、大きい鯉のぼりは作るのに1カ月以上かかることなど、たくさんのことを知ることができたようです。
児童たちは「絵を描くときには、渋谷さんの鯉のぼりの迫力を思い出したい」「渋谷さんは45年間、どの鯉のぼりにも気持ちを込めて、子供たちに送り続けてきたんだと思った」と話していました。先生方は「地元の伝統文化に触れることで、地域に対する愛着や誇りを持ってほしい」と話していました。