地域の間伐材でベンチを作りました
今月紹介するのは、冨本小学校の「森林学習」です。
8年前、地域の松林が松食い虫による松枯れの被害を受けたことをきっかけに、松林の復活・保全活動を開始しました。
小学校後援会と協力して200本の植樹を行い、現在は全学年で森林学習に取り組んでいます。6年生はこれまで、杉の木伐採、間伐材を活用したまき作り・炭作りなどを体験してきました。
今回は、地域の製材所の協力で間伐材を利用したベンチを作ります。
始めに、山から切り出した丸太がどのように加工されるのかを知るため、製材所内を見学させてもらいました。機械の大きな音に驚きながらも、製材作業に興味津々な児童たち。
木材の利用方法など質問をたくさんして「木の種類によって特徴や使い方の違いがあることが分かった」「加工するとき1つも無駄なく利用できるのがすごい!」と話していました。
見学を終えたら、ベンチ作りに取り掛かります。事前にある程度の加工を済ませ、児童の手で「やすり掛け」という研磨作業をして、手触りをすべすべにしたら完成です。
紙ヤスリを使って、やすり掛けを根気よく20分間続けて仕上げた完成品は、地域の公民館へと寄付されました。
先生方は「森林と共に生きる環境の良さを子供たちに知ってもらうことで、ふるさとの良さを感じてほしいです」と話していました。