学習机の天板を宮城県産のスギへ
今月紹介するのは、飯野川小学校の「学習机の天板交換」です。木材の生産や加工などを手掛ける地元企業『山大』の協力により、6年生が卒業制作として取り組みました。新しくなった机は、卒業式までの数日間は6年生が使い、その後5年生(新6年生)へと引き継がれます。
多目的スペースに、机を持って集まった児童たち。その机から、山大の方々が古い天板を外す様子を見学します。運び込まれた箱から新しい天板を出すときには、木目の美しさに歓声が上がりました。外された古い天板と、新しい天板を持ち比べて「重さが全然違う!」と驚く児童たち。宮城県産のスギで作られた天板は、ベニヤ板を重ねた古い天板よりも非常に軽い上に、スギに染み込ませた特殊な樹脂によりとても頑丈にできています。
全ての机から古い天板が外されると、いよいよ児童たちが新しい天板を取り付けます。天板が堅いため大人の力を借りながら、ドライバーを使ってねじをしっかり締めていきました。児童たちは「ねじが固くて回すのが大変だった」「次に使う5年生のためになったらうれしい」と話していました。外した古い天板は、山大の協力で本棚などに加工され、再び飯野川小で活用される予定です。
校長先生は「SDGsへの気付き、地域への興味・関心を持つとともに、感謝の気持ちをもってほしい」と話していました。