地域の特産のヨシを刈り取りました
今月紹介するのは、北上小学校の「ヨシ刈り体験」です。学校近くを流れる北上川には、国内有数のヨシ原が広がります。『ヨシ』とは水辺に生える、イネ科の背が高い植物のこと。次の新芽に備えて冬に立ったまま枯れるため、刈り取って、かやぶき屋根などに利用されています。北上小では、10年ほど前から地元企業やNPO法人、東北工業大学の方々の協力で、毎年5年生がヨシについて学習や体験を通して知識を深めています。
刈り取り日、学校から河川敷に移動した児童たちは、長靴や軍手を身に着けて準備万端です。 鎌を使っての手作業のため注意点を聞き、お手本を見せてもらった後、作業開始! 恐る恐る刈り始めましたが、慣れてくるとザクッと手早く刈れるようになりました。刈り取ったヨシはひもで結んで束ねます。最後に、ヨシの束を使って、今年の干支である「辰」の文字作りに挑戦。児童2人が土手に立ち、見え方を確認しながら、みんなに指示を出します。川沿いの道路を走る車から見えるよう、線の太さや文字がつぶれないように気を付けながら、完成させました。
ヨシは、和紙職人の協力で和紙の素材に加工してもらい、今後は紙すきを行います。6年生になる自分用の卒業証書を作るのだとか。担任の先生は「北上川や北上町の良さを知ってほしい。ヨシ原を大事にしてほしい」と話していました。