歌う・たたく・踊る 伝統芸能の継承
今月紹介するのは、松山小学校の「金津流松山獅子躍」です。獅子頭をかぶり、竹に白い紙を巻いた「ささら」を背負い、太鼓をたたきながら歌い踊る、松山地域の伝統芸能です。松山小では20年以上前から、保存会の及川留太郞さんの指導を受けて、子供向けにアレンジされた踊りに取り組んでいます。一度に覚えることが難しいため、4年生で口唱歌、5年生で踊りと太鼓、6年生で口唱歌・踊り・太鼓を合わせてと段階を踏んで学び、同時にできるようにしていきます。
4月から週2回の稽古に取り組んだ6年生。覚えたばかりの踊りに、暗唱できるようになった歌や太鼓を合わせます。本番で着る衣装の重さは、獅子頭・ささら・太鼓を加えると子供用でも8kgほどあり、二人一組で着替えます。重さに加え、視界が獅子頭から垂らした布で覆われるため、衣装を身に付けたときの踊りは「とても難しい!」とのこと。「腰を曲げるときは大股にすると太鼓が邪魔にならない」など、それぞれの気付きを実践し、より迫力のある踊りにしようと頑張ります。
児童たちは「難しいけど達成感がある!」と話し、及川さんは「歌う・たたく・踊るを同時に行う難しい伝統芸能。向き不向きもあるが、動きをまねて何度も繰り返して稽古をするとできるようになると伝えたい」と話していました。後日行われた学習発表会では、来場者から大きな拍手をもらうことができたそうです。