伝統の獅子踊りを引き継ぎます
今月紹介するのは、万世小学校の「梓山獅子踊りの伝達式」です。
梓山獅子踊りは、万世町梓山地区に伝わる伝統芸能で、悪霊退散と豊作を願って行われます。地域の伝統を長く守り継いでいけるよう、保存会の方が子供向けにアレンジした『万世梓山子供獅子踊り』に、万世小の6年生が取り組んでいます。
1990年から代々続く活動で、卒業前に伝達式を通して5年生へ獅子踊りを引き継ぎます。
獅子踊りは『えびすくい・唐茶・四方固め・引庭』の4つの踊りで構成され、伝達式も4回に分けて行われます。
取材した日は、2つの踊りを踊れるようになることが目標です。体育館・教室・音楽室に分かれて、各班で練習を開始。
向かい合って教えると、踊りが左右反転してしまって混乱する5年生。これに気付いた6年生は、同じ方向を向いて教え、限られた時間で覚えてもらう工夫をしていきます。
振り付けごとに「手の動きは糸を引くように」と分かりやすく説明したり、手本を見てもらいながら踊りの最初から最後まで通して踊ってもらったり、班ごとに教え方はさまざまでした。
担任の先生は「伝統を通して、地域を大切にしたい、ここで育って良かったと思ってほしいです」と話していました。5年生は、6年生になったら保存会の方から細かい部分を教わり、秋の学習発表会を目指して取り組んでいきます。