地域の伝統芸能を受け継ぎました
今月紹介するのは、増田西小学校が取り組む「手倉田枡取り舞」です。地域に根差した伝統を受け継いでいこうと、2005年から3年生の総合的な学習の時間に取り組んでいます。五穀豊穣を願い、豊作に感謝するため、手倉田地域の農家の人々が中心となり歌い踊り継いできました。田植えから収穫、米の収納までを歌と踊りで表現しています。2007年には名取市の無形民俗文化財に指定されました。3年生は保存会の方々に指導していただき、その成果を学習発表会で毎年披露しています。今回は発表会前日の様子を取材してきました。
枡取り舞は6曲で構成され、児童たちは曲ごとに交代で演じます。普段は無邪気で元気いっぱいの児童たち。練習が始まると一人一人が大きな声でせりふを言い、枡取り舞に真剣な表情で取り組みます。最後の曲ではステージ脇まで所狭しと並び、3年生全員で踊ります。観覧席にいる4~6年生の中には、席に座ったまま一緒に踊っている児童もいました。練習後、児童たちに話を聞くと「難しいけど楽しい!」「最後のみんなで踊るところを合わせるのが難しい」と話していました。翌日の発表会では大勢の地域住民の前で披露します。保存会の方々は「協力して頑張ったこと、楽しかったことなど良い思い出にしてもらいたいので、舞を楽しんでほしいと思います」と話していました。