体験学習を通して湧き水を学びました
今月紹介するのは東仙台小学校の「湧水探検隊」です。昨年度から東仙台小では、総合的な学習の大きな柱として『水と環境』について学んでいます。6年生は修学旅行で訪れた山形で湧き水をテーマに、きれいな水を生み出す環境やそれを守る人たちについて学びを深めました。
今回は体験学習の一部を取材。探検するのは山形県遊佐町にある「牛渡川」「丸池様」「釜磯海岸」の3カ所です。当日までに記録的な大雨に見舞われ、各地の川は増水・濁流状態でしたが、鳥海山の伏流水100%の牛渡川はきれいな清流のままで驚く児童たち。水の冷たさに悲鳴を上げながら生態調査に取り掛かります。珍しい生き物が生息しているため、清流にしか育たない水草のバイカモに何か隠れていないか、一生懸命探します。カジカやヤツメウナギなどの子供を捕まえ、ガイドの方に生態について教わりました。牛渡川のそばにある丸池様では、光の加減で瑠璃色に見える美しさに感動しつつ「なぜこんな色になるんだろう?」と不思議そうにしていました。釜磯海岸では、海辺に真水が湧き出る不思議な現象を観察。海水と湧き水の温度差を比べたり、湧き出す所に棒や手足がどこまで入るか確かめたりしました。
先生方は「実際に体験して感じることで新たな課題を見つけた子もいた。調べ学習を通して疑問を解決し、学びを深めさせたい」と話していました。