伝承野菜の畑なすを栽培しています
今月紹介するのは、本合海小学校の「畑なすの栽培活動」です。
学区内の畑地区で350年ほど前から栽培されている伝承野菜で、ソフトボールよりも一回り大きく丸い形が特徴の『畑なす』。地元農家の協力で、本合海小では昔から栽培活動に取り組み、今年は5・6年生が挑戦しています。
畑の畝を作り、土の乾燥などを防ぐマルチシートを被せ、苗植えを行い、水やりや剪定などの世話をしてきました。今回は収穫と追肥の取材です。
畑に来た児童たちは始めに、10cm以上に育ったものだけを、はさみを使って収穫。1株に大小10個ほど実っており、7月下旬から9月上旬までに300個以上は収穫できるのだとか。
収穫を終えたら追肥作業です。長い期間収穫できるので栄養不足にならないよう肥料を追加するのです。
まずは、みんなで協力しながら土を覆うマルチシートを剥がします。
成長中の実に栄養を集中させるため、株の根本近くに生えている小さな葉や脇芽、雑草も取り除きました。スコップを使って、白い粒の肥料をまき、水をあげたらこの日の作業は完了です。
夏休み中も毎日交代制で畑へ足を運び、世話を続けた児童たち。収穫した畑なすを新庄駅の物産館で販売すると、すぐに完売したそうです。
教頭先生は「地域の特産物を通じて、児童たちの郷土愛や誇りを育みたい」と話していました。