地元の生き物を学ぶ里親体験
今月紹介するのは、富山市立老田小学校5年生の「ホクリクサンショウウオの里親体験」です。老田小では、富山市ファミリーパークが行う、保全活動に2014年から参加しています。
ホクリクサンショウウオは富山県と石川県のみに生息し、絶滅が心配されている貴重な生き物です。卵からかえったばかりの頃は、えら呼吸で水中に暮らし、成長すると肺呼吸で陸の上に上がっても生活できるようになります。
今回子供たちが預かった15匹は、富山市ファミリーパークの方が卵からかえしたものです。卵を採取した場所は水が少なくなる可能性があるため、約2週間、学校で育て、ホクリクサンショウウオが陸で暮らすようになったら、元の場所へ戻します。
学校では全学年が観察できるようにと、飼育用の水槽を玄関に置きます。5年生は今まで上級生が育てる様子を見てきましたが、お世話をするのは今回が初めてです。ホクリクサンショウウオの体の特徴やどのように変化していくかを聞き、水の交換や餌やりの方法をしっかりと教わりました。
この活動のために新たに決める生き物係がお世話を担当します。「少し不安」と話しながらも、生き物係になりたい?と尋ねるとみんな一斉に「はいっ!」と手を挙げ、小さな命を育てることを楽しみにしていました。