昔ながらの米作りを体験
今月紹介するのは富山市立保内小学校の「米作り体験」です。保内小では、地域の良さや農家の方の思いを学ぶため、5年生になると米作りを体験します。古くから米作りが盛んな保内地区の子供たちが体験するのは、昔ながらの道具を使った米作りです。
田植えでは「わくころがし」という道具を使い、苗を植える場所の目印を付けてから植えていきます。苗がまっすぐに立たなかったり、泥に足を取られたりしましたが、地域の方の協力もあり、無事終えることができました。
子供たちが植えた苗はぐんぐん成長し、秋には黄金色になり、たくさんの稲穂が実りました。稲の刈り取りに「鎌」を、穂先からもみを落とすために「千歯こき」や「足踏み脱穀機」を使い、収穫を行いました。慣れない道具を使うことや一つ一つ手作業で行う大変さはありましたが、その分たくさん実ったお米を見て、驚きや喜びを大きく感じることができたようです。
11月には学習のまとめとして、お世話になった方々を招いた収穫感謝の集いを行い、みんなで収穫したお米をいただきました。子供たちは「こんなに苦労をして、やっとおいしいお米を食べることができるのだと思いました。これからは感謝してご飯を食べたいと思います」と、お米を育てる方と、食べ物への感謝の心をもっていました。