アビシニアコロブス

宮城県

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今回は「アビシニアコロブス」を紹介します。アフリカ大陸中央部の熱帯林に生息し、アビシニアというエチオピアの旧国名から名付けられました。

 

アビシニアコロブスってどんな生き物?

樹上で暮らしている

ほとんどの時間を木の上で生活します。昼間に行動し、木の葉を食べたり、長い尾でバランスを取りながら木から木へ移動したりします。夜は木の上で眠ります。

 
 

とても短い親指

名前の「コロブス」はギリシャ語で『欠落した』という意味があり、親指が短いのが特徴。短くなった理由は「指をフックのように木に引っ掛けて移動する」などが考えられていますが、詳しくは分かっていません。

 
 

くびれた3つの胃

胃が3つにくびれていて、1番大きな胃袋にはバクテリア(微生物)がいます。主食となる木の葉の繊維質は消化しにくく人間や他のサルは消化できませんが、アビシニアコロブスはバクテリアのおかげで多くの葉を消化できます。
消化には時間がかかるため、休息の時間が長くなります。

1日に食べる木の葉の量は2kgほど。体重の3分の1から4分の1にあたります。野生では、塩分やミネラルが豊富に含まれている土も食べます。

 
 

どうして毛の色が白黒なの?

熱帯林で見つかりにくい配色なんじゃ。生まれたばかりのときは真っ白で、3カ月ほどで大人と同じように黒と白になっていくぞ。

 
 

仲間も一緒に子育て

6~10頭ほどの群れを作ります。1頭の雄とたくさんの雌で過ごし、育児は群れで行います。
生まれてすぐは母親が育て、生後1週間を過ぎた頃からは群れの仲間も子育てに参加します。これにより母親の負担が減り、子供を育てやすくしています。

 
 

八木山動物公園フジサキの杜の仲間たち!

神戸市立王子動物園から来たフランセスクと、東京都恩賜上野動物公園から来たフローラ以外は当園で生まれました!

 

フランセスク オス 10さい

群れのリーダーであり、群れの子供たちの父親でもあります。

 
 

フローラ メス 8さい

ポモナのお母さん。
食いしん坊で寝部屋に入るとすぐご飯を食べ始めます。

 
 

ポモナ メス5かげつ

末っ子で甘えん坊です。母親が離れると寂しそうな声で鳴きます。

 
 

リゲル メス8さい

アポロンとマイアのお母さん。
気が強く、木の葉が大好きです。

 
 

アポロン オス2さい

とても元気でやんちゃですが、マイアのお世話をすることも。

 
 

マイア メス10かげつ

少しずつ1人でも行動するようになってきました。

 
 

情報・画像提供
八木山動物公園フジサキの杜
ホームページ:https://www.city.sendai.jp/zoo/
※2022年3月時点の情報です

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