今回は映画の公開で話題になった百獣の王、ライオン!アフリカ大陸のサハラ砂漠より南、砂漠から草原まで幅広く生息しています。
ライオンってどんな生き物?
ネコ科の中では珍しい、群れで暮らす“ネコ”
ライオンは、雌や子供十数頭と少数の雄からなる群れ、「プライド」を作り生活しています。縄張り内ではさらに、家族単位などの小規模な「サブプライド」に分かれることが多いです。
群れの中で狩りをするのは、主に雌の役割。集団で扇形に広がりながら、獲物に忍び寄って捕まえます。ただ、捕まえた獲物は群れの雄が一番最初に食べるので、雌や子供たちは雄の後にしか食べることができません。
みんなで子育て
ライオンは1回に1~4頭の子供を出産します。妊娠した雌は群れを離れて1頭だけで出産し、数カ月間は母親のみで子育てをします。
群れに戻るのは、子供が群れでの生活についていけるほどの大きさになってから。同じ群れの雌は出産時期も近いので、我が子に限らずみんなで子育てをします。
雄は群れの中で、何もしないの?
雄の役割は、群れを外敵や他の群れから来た雄から守ること。というのも、雄は生後2~3年で生まれ育った群れから追い出されるんじゃ。そして自分の子供を作るため、新しく見つけた群れから雄を追い出し、その雄の子供を殺してしまう。強いものが生き残る世界じゃな。
たてがみの色が濃いと雌にモテる?
特徴的な雄のたてがみは、長い間争いの時に首を守るためだと考えられてきました。しかし、最近の研究では別の意味があるのかもしれないといわれています。
群れの中に雄の模型を置いて鳴き声を流したところ、やってきた雄ライオンは首ではなく腰を攻撃しました。これではたてがみが役に立っていません。そこで、たてがみの色が濃いものと薄いもの、2種類の雄の模型を置いて雌を呼ぶ鳴き声を流してみました。すると、たてがみの色が濃い方に多く雌が集まったのです。
八木山動物公園フジサキの杜の仲間たち!
(上)なお メス 1さい
(下)サン オス1さい
なおは人懐こく穏やかな性格で、ガラスの前に来園者が来るとすぐにじゃれつきに行きます。おかげでガラスはいつも足跡で泥だらけです。
サンは好奇心旺盛で、いつもいろいろな物に興味津々。丸太などのおもちゃを与えるとすぐに遊び始めます。朝はなおと追いかけっこをしながら、勢い余ってガラスに激突することも…。