メコン川とは?
6つの国を通って流れる、東南アジアで一番長く大きい川。周りにはサバンナや熱帯雨林など多様な自然が広がり、さまざまな生き物が生息している。
メコン川の淡水生物の象徴
カワゴンドウ(イラワジイルカ)は、東南アジアに生息している小型のイルカ類です。川や浅い海などに6頭ほどの群れをつくり暮らしています。メコン川では、メコン川最大の滝「コーンパペン」から下流にかけて約190kmの水域で生息が確認されています。
仲間が増えるとうれしいな!
メコン川のカワゴンドウは、海とは完全に切り離された水域の川の中だけにすんでいます。そのため、開発などによる周りの環境の変化に影響を受けやすく、1997年の調査ではおよそ200頭しかいないという結果に。その後も違法な漁法などによって数は減り続け、2015年には80頭にまで減少してしまったのです。
WWFは、現地政府や観光産業、地域の人々と協力し、違法な漁法をさせないようにパトロールを強化するなどの活動を行ってきました。そうした活動が実を結び、昨年4月には生息数が92頭に増加。これは1997年以降初めてのことです。カワゴンドウを絶滅から救うことは、きっと不可能ではありません。
情報提供:WWFジャパン
WWFは、人と自然が調和して生きられる未来をめざす国際的な環境保全団体です。
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