自分たちが育てた大豆でみそ作り
今月紹介するのは、東船岡小学校が取り組む「みそ作り」です。大豆の生産量全国第2位の産地である宮城県には、県内のみで栽培される大豆「ミヤギシロメ」があります。東船岡小のある柴田町では、その大豆を使った「ぜいたく味噌」が特産品の一つです。地場産の原料にこだわり、機械や添加物を一切使わないみそなのだとか。東船岡小では20年以上前からミヤギシロメの栽培を行い、毎年3年生がみそ作りに取り組んでいます。今年収穫した大豆は13kg。学習支援ボランティアの方に教えてもらいながら、3日かけてみそを作ります。
3日目は、前日煮ておいた大豆をつぶすところから作業開始です。煮た大豆は大きく膨らみ、軟らかくなっていました。すり鉢とすりこぎを使って、豆の形がなくなるまでつぶします。大豆の香りが広がり、児童たちは「良い匂い!」と歓声を上げていました。つぶし終わるとテーブルの上に集め、塩とこうじ、差し水を加えてしっかりと混ぜます。混ぜたら、おにぎりサイズに丸めて、たるに入れます。隙間がないように詰めて作業完了です。
先生方は「みそ作りを通して、自分のふるさとについて知り、柴田町を大切に思えるようになってほしい」と話していました。秋までじっくり発酵させ、学校と地元との共催で実施されている東船岡秋祭りで、芋煮に使われ、振る舞われるそうです。