歯並びの改善を中心とする従来の矯正治療から、筋機能矯正にパラダイム シフトが起きました。
1年程前、矯正治療を保険適用しているドイツ政府が、従来の矯正治療の治療効果を発表しましたが、従来の
矯正治療には長期的効果がほとんどないことを報告しました。つまり短期的な審美的効果にとどまり、いずれ
後戻りするということです。
一番大事なポイントは呼吸と筋機能の問題を診ていなかったことです。
この問題が歯を不自然な長さ、異常な位置に萌出、突出させ、悲しいことに生涯にわたる顔の変形を
生き起こします。
異常な発育が続いていく前に、呼吸と筋機能の問題を出来る限り早く改善することが重要です。不正咬合がある子ども大人も、その大半が呼吸や筋機能の問題を抱えているのです。
後戻りは矯正治療が始まって以来の問題です。従来の矯正治療では永久保定が標準となっています。
筋機能障害の原因の治療されていないため、保定なしでは後戻りするからである。
最近の研究論文でも、やはり後戻りが多いことを示しています。
矯正治療結果の安定性を長期に維持することは困難である。
機能的咬合が達成できても後戻りの傾向がある。
固定式保定装置を長期に使用しても動的咬合の後戻りが起こることを示唆している。
良好な機能的咬合や歯根の正しいトルクが得られても後戻りする。
保定装置を装着しても後戻りするということです。
呼吸と筋機能の問題が解決していないのです。
では、この問題を解決する筋機能矯正とは何でしょう?
筋機能矯正は不正咬合の原因が呼吸と筋機能の障害であることを認識しています。
従来の矯正治療の問題は、エナメル質の損傷、歯根の吸収が起き、
永久保定の必要性、永久保定にもかかわらず後戻りが起こることです。
不正咬合の原因と異常なアゴの成長を予防し、歯に対する損傷を回避しながら、
安定した位置に歯を配列するために最新の筋機能矯正システムが開発されました。
筋機能療法は矯正治療が始まった時から存在しますが、今まで治療システムとして
うまく導入できず、効果が疑問視されていました。
最新の筋機能矯正システムは従来の矯正治療の問題を避け、歯を自然な安定した位置に
置き、矯正治療でよく起こる後戻りを予防することです。
筋機能矯正の第一目標は、より良い気道の確立と鼻呼吸です。それにより健康増進効果が得られます。
その結果として歯並びの改善も起こります。
口で呼吸していたり、舌が上顎についていなかったり、間違った飲み込み方などをしていたら、
歯列矯正にお金をかけても無駄に終わってしまうかもしれません。
そもそも、そのような悪い習慣がなければ、矯正治療が必要な状況にはならないでしょう。
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