ネットいじめって?子どもを守るネットいじめ対策を知ろう

宮城県

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近年大きな問題になっているインターネットでのいじめ。今回は、日々の暮らしを守るサイバーセキュリティサービスのNordVPNさんにネットでのいじめや家庭でできることについてお聞きしました。

インターネットは、今や世界中でなくてはならないものであり、便利なものとなっています。しかし、その便利さの裏側で、ネットいじめが社会問題になりつつあるのです。ネットいじめは大人だけでなく、小学生や中学生への被害も増えています。

ネットいじめは顔が見えない場所で起こるものなだけに、加害者意識も生まれにくいのが特徴です。知らないうちに加害者や被害者になることのないよう、ネットいじめの対策を見ていきましょう。

 

ネットいじめとは?

ネットいじめとは、インターネット上で行われるいじめのことです。ネットいじめは、相手の顔が見えない状態であるばかりでなく、匿名で行われることも多いことから、エスカレートしやすいのが特徴。

小学生や中学生もスマホを持つようになった今、大人だけでなく子供がネットいじめの被害になることも増えています。最悪の場合では、インターネット上の誹謗中傷によって命を絶つ人もいるなど、深刻な問題です。

2020年に文部科学省が発表したデータによると、国内の子供に対するネットいじめは、2014年からの5年間で95%増加しています。2021年度の調査結果では、ネットいじめが2万件を超え、過去最多という結果になりました。

ネットいじめは、相手と面と向かって接することがないだけに、ネット上で執拗に追い詰められ、被害者は一人で悩みを抱えやすいのです。今や年齢問わず深刻な社会問題となっています。

 

なぜネットいじめは起こるのか?

ネットいじめの原因は、物理的ないじめと同じように、嫉妬・恨み・仕返しが原因となることが多いです。物理的ないじめと違うのは、インターネット上で起こるため、身分を明かすことなく他人を攻撃できることにあります。そのため、面と向かっては言えないような強い言葉を躊躇なく使ったり、陰湿化したりとエスカレートしやすいのです。

子供たちの多くは、自分の言葉が相手にどのような影響を与えるかを自覚していません。何気なく言った言葉が、相手を傷つけていることにも気付きにくいです。ほんのいたずら心で言った言葉がどんどんエスカレートし、歯止めがきかなくなることでネットいじめに発展することから、加害者意識も生まれにくいという特徴があります。

 

普段から意識しておきたいネットいじめ対策

ネットいじめの加害者や被害者にならないようにするための対策はあるのでしょうか?安全にインターネットを利用するためには、ネットリテラシーを学ぶことも大切です。今日から家族でできるネットいじめ対策を解説します。

 

サイバーセキュリティについて学ぶ

サイバーセキュリティとは、インターネット上で起こるあらゆる攻撃から守る安全対策のことだと考えてみるとわかりやすいでしょう。ネットいじめを理解するために、サイバーセキュリティの基本的な知識を学ぶことが大切です。

サイバーセキュリティを学ぶことで、インターネット上の危険性を知り、安全にインターネットを利用する方法も同時に学べます。ネットいじめの被害者にも加害者にもならないために、ネットリテラシーを理解することはとても重要です。

またサイバーセキュリティについて学ぶだけでなく、子供が使うスマホやタブレットにVPNを導入することもお勧めです。VPNを導入すると、家族がインターネットを利用するときに全てのデータを暗号化することができるため、安全性を確保できます。さらに、使用するデバイスに別のロケーションのIPアドレスが与えられるため、より個人を特定しにくくなり、子供を守ることにつながるのです。

VPNでお薦めなのは、NordVPNです。1アカウントにつき最大6台のデバイスを接続できるため家族での利用に適しています。24時間カスタマーサポートを受け付けている点も魅力です。

 

子供のプライバシーを尊重する

子供のプライバシーを尊重し、過剰に干渉しないことも大切です。あまり干渉し過ぎてしまうと、子供は信頼されていないと感じ、心を開きにくくなってしまいます。

プライバシーと信頼のバランスを意識しながら、子供の行動に注意を払うことで、いざというときに家族に相談しやすくなります。普段からオープンなコミュニケーションを心掛け、時には子供と一緒に、ネットリテラシーやネットいじめについて意見交換しておくのも良いでしょう。

 

ネット利用のルールを作る

安全にインターネットを利用し、ネットいじめの加害者にならないよう、家庭でのルール作りもお勧めです。
ルール作りは、親から子供へ押し付けるのではなく、子供と「なぜルールが必要なのか」を話し合いながら、一緒に作っていくことが大切。ルールを作ることによって、インターネットやSNSを利用する際のルールやマナーを身につけていくことができます。

以下は、家族で作るルールの例です。

  • 食事中はスマホを使わない
  • 宿題を終わらせてからスマホ使う
  • スマホの使用は21時まで
  • 学校ではスマホを使わない
    • ルールを作ることで、普段からスマホの使い方を意識するようになります。時々一緒にルールを確認し、万が一トラブルが起こったときには、すぐに親に話すよう普段から子供に伝えておきましょう。

       

      ネット上で知らない人と友達にならないように注意する

      実生活と同じように、知らない人との交流は危険だということを子供に伝えることが大切です。特に、インターネット上では相手の顔が見えず、プロフィールは架空のものである可能性もあることを子供に説明しましょう。

      たとえ知り合いや友達だと思っている人でも、インターネット上で共有する情報には注意するよう伝えましょう。特に、個人情報や学校の所在地、友達と会う場所などは追跡される可能性もあるため、共有しないようしっかりと伝える必要があります。

      またインターネット上で知り合った人と直接会いたいと言われたら、すぐに親に伝えるよう、普段から子供と話しておくことも重要でしょう。

       

      ペアレンタルコントロールを設定する

      子供が自発的にルールやネットリテラシー、セキュリティを意識し、インターネットを安全に利用しているつもりでも、トラブルはどこからやってくるかわかりません。そこで、お勧めしたのがペアレンタルコントロールの設定です。

      家庭にあるさまざまなデバイスやアプリにペアレンタルコントロールを設定することで、より子供を危険から守ることができます。

      ペアレンタルコントロールで制御できることは下記の通りです。

      • 家族全員がアクセスできるコンテンツの管理
      • インターネットの閲覧時間の制限を設定
      • コンテンツフィルタで不適切な画像・テキスト・動画が含まれるアプリをブロックする

      スマホやタブレットだけではなく、子供が使うゲーム端末・アプリ・オンラインゲーム・検索エンジンなどにもペアレンタルコントロールを設定しておきましょう。

       

      インターネットをいじめの現場にしないために

      ネットいじめは、比較的新しいタイプのいじめです。物理的ないじめよりも陰湿化しやすいものですが、原因は物理的ないじめとさほど変わりはありません。実生活でしてはいけないことは、インターネットでもしてはいけないのです。

      つまり、他人に嫌な思いをさせたり、自分が言われて嫌な思いをするようなことを人に言ってもいけないのです。

      今や生活に欠かせないインターネットを安全に利用するために、普段から家族でネットいじめについて話し合う機会を設けましょう。

       

      参考
      ネットいじめって?ネットいじめをなくすには?
      『ネット上のいじめ』から子どもたちを守るために-見直そう!ケータイ・ネットの利用のあり方を

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