「子どもにたくさんの友達ができますように」と願う親は多いですが、友達ができたらできたで戸惑いや悩みも出てきますよね。
特に子どもの友達が家に遊びに来るようになると、ストレスやイライラを感じることや悩みも増えていきます。
親として、大人として子どもたちとどう接していけばいいのか、家庭教育師の藤田郁子さんと考えていきましょう。
人間関係を知るチャンスと考えよう
わが家は三歳違いの3兄弟。毎日とても賑やかでした。例えばある一日を切り取ると、長男(小学4年生)、次男(小学1年生)、三男(3歳)の友達が遊びに来ていて、子どもの数は計10人。
顔を見たことのない子どもがいたので「誰の友達?」と聞くと「A君の友達!」と元気に回答。A君はうちの子ではありません(笑)。こんな風に息子の友達が知らない友達を呼んでわが家で遊んでいることは日常茶飯事。きっと、集まりやすかったのだと思います。
なぜ、うちは集まりやすかったのでしょう。
わが家に子どもが集まった理由
① 歓迎してくれる
② 大人が介入してこない
③ ルールさえ守れば、あとは好き勝手に遊べる
友達を家に呼ぶ時、または友達の家で遊ぶ時も、基本的に“大人が家にいる家しかダメ”という条件を出していました。
児童期の子どもだけで集まると、羽目を外し、危ないことをしないとも限りません。「買い物に行きたいのに」「静かに過ごしたいのに」と思うかもしれませんが、ある程度大人の目は必要です。
ただ、私は、子どもが家に友達を連れてくることは、とても良いことだと捉えていました。なぜなら、子どもと友達との関係性が見えるのです。子どもを理解するには、日頃子どもが友達とどのような関わり方をしているかを知ることが役に立ちます。
そう思うと、子ども達が集まるのも悪いことばかりでもない気がしてきませんか?
子どもの友達が遊びに来る! 親としてNGな行動
ただ気を付けなければいけないことがあります。
監視役にはならないこと
まずは、親が子どもの世界に入って口出し手出しをしないこと。距離をおいて見守るのであって、決して監視になってはいけないということです。
帰った後に批判はしないこと
それともう一つ、やりがちなことは友達が帰った後で、わが子や友達の態度を批判する発言は慎みましょう。
間違っても「あんな子とは遊んではいけません」と言わないでいてくださいね。親から見ると関わりをもってほしくない子も、直球で子ども伝えてしまうと友達を否定されたと思ってしまいます。
親は子どものために言っているつもりですが、子どもは、友達否定=自分否定と感じてしまいます。”子どもの良い所を見る視点”をどんな時も誰に対しても忘れないようにしたいものです。友達の長所を見つけて褒められるといいですね。
続きでは、図々しい・帰らない・苦手といった、子どもの友達への悩みの解決方法を考えていきます。
全文は教育情報サイト「ソクラテスのたまご」でご覧ください。