レッドリストの動物たち「ムリキ」

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2020年10月15日更新

レッドリストとは？

IUCN（国際自然保護連合）が作成している、絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめたもの。2020年7月更新の最新版で、絶滅のおそれがある種は約32,000種掲載されている。

ムリキ

ムリキは中南米に生息するサルの中では最大の種です。頭からお尻までは65〜80cm。それとほぼ同じ長さがある尾の先の内側は毛がなく、木の枝などを器用につかむことができます。木の上で生活するのに適した進化を遂げた結果です。
ムリキが暮らす南米ブラジルの大西洋沿岸には、かつて広大な熱帯林が広がっていました。しかし、ヨーロッパ人による南米進出と開拓によって、森は広く伐採されました。森の伐採は今も続いており、ムリキをはじめ、多くの野生生物が深刻な危機にさらされているのです。
大西洋沿岸林の森に生きる野生動物の未来は、今残されている森をいかに守り、生息地の分断を防ぐかにかかっています。