伝統の心を引き継ぎ曲作りに挑戦
今月紹介するのは、白川小学校の「白川ぶち合わせ太鼓の伝承活動」です。
37年間、代々受け継がれている白川小6年生の伝統芸能で、親子二代で演奏をしている人もいます。少子化により現在は5・6年生の活動です。
自分たちが演奏するにあたって『伝統とは何か』を考えながら取り組む児童たち。高学年になったから、毎年やっているからと考えていましたが、練習を通して『白川小を思う心』が大切だと気付きます。
そして児童たちの「何か新しい伝統を作りたい」との思いから、本年度は『白川魂~以心伝心~』という曲の創作に取り組みました。
作曲委員会の児童が中心となり、曲名を考え、大太鼓・長胴太鼓・締め太鼓・竹のパートの組み合わせを考え、3カ月掛けて完成させました。曲には一人一人が考えたリズムが組み合わされています。
演奏時のステージに飾る絵の制作にも挑戦。手のひらを使って、白川小のシンボルである『藤』を表現した絵です。10月の学習発表会が、初めてのお披露目の場となりました。
児童の一人は「曲を一から作るのはすごく難しく、問題が増えていくこともありました。完成したときは、いろいろな気持ちが込み上げてきました」と話し、達成感を感じた様子。
先生方は「曲だけでなく、白川小の心も大切に引き継いでいくことが目標です」と話していました。