杉沢の沢スギを守る活動
今月紹介するのは、入善町立上青小学校の「杉沢の沢スギの愛護活動」です。
国の天然記念物に指定されている杉沢の沢スギ。全国の名水百選に選ばれているきれいな水も湧き出ており、沢スギ以外にもここでしか見られない新品種のサクラ「入善乙女キクザクラ」や「タブノキ」など、さまざまな植物が生息しています。
上青小では、地区のシンボルである沢スギを守っていくために「文化財愛護少年団」を結成し毎年2回、5年生と6年生が清掃・植樹を行います。
快晴に恵まれた活動日。開会式では「自然の素晴らしさと自然を守る大切さを学びます」と児童全員で力強く宣言した後、活動を開始しました。
杉林に入ると、大きく育った杉や湧水地があり、神秘的な情景が広がっています。
子供たちは目の前に広がる景色に驚きの声を上げており、自然の雄大さを肌で感じていました。
清掃活動では6つの班に分かれて木の枝や落ち葉拾いを協力して行います。
きれいにした後は学校で大切に育ててきた杉の苗木を植え、丁寧に土をかぶせて水をあげました。
上田校長先生は「子供たちは活動を通じて、地域住民の方々との交流も深め貴重な経験を積むことができました。大人になっても入善町への愛着を持ち続けてほしいと思います」と話されました。子供たちは地域の方にも手伝ってもらいながら、一生懸命活動できたようです。
6年生の坂口くんは「落ち葉をたくさん拾ってきれいにできました!これからも杉沢の沢スギを守り、多くの人に来てもらえるとうれしいです!」と笑顔で話してくれました。
杉沢の沢スギの保全活動は1977年から始まっており、長い年月をかけて受け継がれています。子供たちは地元の自然を守りたい気持ちを胸に、これからも活動に取り組んでいきます。