富山県の冬の自然に親しむ
今月は小矢部市立石動小学校の5年生・6年生の「スキー学習」を紹介します。コロナ禍で行事が相次いで中止されている中、感染予防対策を徹底した上で行われました。
久しぶりの校外学習ということもあり子供たちはとても楽しみにしている様子。スキー学習が始まると、子供たちはスキー板を持ち笑顔で駆け出していました。
自然に囲まれた場所にある富山県。スキー場も各地にあり、今回は南砺市にあるタカンボースキー場にて1月28日に実施されました。近年、暖冬の影響により営業が見送られる中、今年は無事に小学生を迎えられることで、タカンボースキー場のスタッフさんも「私たちもとてもうれしい」と話されていました。
スキー学習では初心者から上級者コースに分かれて、練習します。初心者コースは、スキー板を付けたまま歩く、緩やかな斜面をゆっくり滑るなど、スキーに慣れる練習です。
中級者・上級者コースでは、スキー板をハの字型にする滑り方「ボーゲン」に子供たちは挑戦し正しい滑り方・曲がり方・止まり方を学びました。子供たちは「難しいけど楽しい!」「頑張って練習する!」と笑顔を見せ、一生懸命に練習していました。
教務主任の江田先生は「スキー学習では①冬の自然に親しむ。②子供のスキーの技能を上げる。③公共施設での正しいマナーを育てる。― この3つのポイントを大切にしています。今回のスキー学習を通じて、良い経験を積んでほしい」と話されました。
20年以上、子供たちにスキーを指導している指導員の中川さん。子供たちに富山県の冬を好きになってもらいたい。スキーを好きになってもらいたいという思いを胸に活動をされてきました。「初めてスキーに挑戦した子供が最後には、スキーってすごく楽しい!と言ってくれることがとてもうれしい」と話され、これからもスキー学習を通じてスキーの魅力をお伝えていくそうです。
久しぶりの校外学習の中、子供たちが指導員の説明に真剣な表情を見せる姿、友達と声を掛け合い協力しながら練習に取り組む姿を見ることができました。今回の学習は冬の自然、スキーに親しんだだけではなく、子供たちの絆を強くすることができた、貴重な経験になったようです。