毎日使うキッチンだから、なるべくスッキリと使いやすい状態にしたいですよね。
それに自分だけでなく家族みんなが使いやすい場所になれば、お手伝いを通して家事に参加しやすくなるはず。
フードロスの連載でおなじみの住宅収納スペシャリスト冨野真美子さんに、家族みんなが使いやすいキッチン収納を教えてもらいます!
前回に引き続き、食品ストックの悩みを解消する収納術をご紹介します。
Point3
物理的な収納スペースの確保
お住まいの間取りによっては “単純に収納スペースが少ない” もしくは “収納自体が無い” という場合もあります。
前編で紹介したPont1:消費と購入のバランス、Point2:ゾーニングと分散収納を実践しても解決しないのであれば、そもそもストック収納のスペースが足りていないのかもしれません。
その場合は以下のような方法があります。
- 食品ストック用の棚を設ける
- 食品ストックエリアを別の場所に作る
1)食品ストック用の棚
ユニットシェルフや引き出し式の棚など、お部屋のインテリアや好みに合う物で構いませんが出し入れのしやすさや管理のしやすさを重視しましょう。
期限切れを起こしてしまいがちな方はユニットシェルフのようなオープンラックを使用すると在庫数や期限が目に触れやすくなるのでお勧めです。
できるだけキッチンに近い場所に設置することも大切です。
2)食品ストックエリアを別の場所に作る
世帯人数や間取りによっては、食品が棚だけでは収まりきらない、キッチンのそばに棚を置けない、ということもあると思います。その場合は他の部屋の一部を食品庫というイメージで区切り、そのスペース内で管理する方法もお勧めです。その際は、期限切れが発生してしまわないよう、出来る限りキッチンから近い動線上に設ける事が重要です。
災害備蓄用の長期保存が可能な食品に関しては、玄関の近くや各部屋などに分散収納する方法もあります。ご自身の性格やライフスタイル、ご自宅の間取りに合った収納場所を見つけてみてください。
決めたスペースからあふれ出さないよう前編で紹介したPont1:消費と購入のバランスも忘れないようにしましょう。
フードドライブ、フードバンクの利用
お土産や頂き物などはどうしても好みが合わないことや、世帯人数によっては消費しきれない場合もあります。
そんなときはフードドライブを利用したり、フードバンクに寄付したりする方法があります。
●フードドライブ…家庭で余った食品を集めて、フードバンクや福祉団体に寄付する活動
●フードバンク…企業や農家から寄付された食品を、必要とする人や団体に無料で提供する団体
もらったまま放置して期限が来てしまった…なんてことになる前に、必要としている人に譲ることで食べ物のすてきな循環が生まれます。
企業や自治体、民間企業などでさまざまな取り組みが行われていますので、ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
キッチン収納で大切なことは「ゾーニング」と「消費と購入のバランス」です。
快適なキッチンは毎日の暮らし全体の潤滑油。
家事の負担を減らし、楽しく快適な暮らしを目指しましょう♪
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