【ママ楽キッチン】シンク下・コンロ下の収納~引き出し編~【vol.4】

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冨野真美子(住宅収納スペシャリスト)

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毎日使うキッチンだから、なるべくスッキリと使いやすい状態にしたいですよね。
それに自分だけでなく家族みんなが使いやすい場所になれば、お手伝いを通して家事に参加しやすくなるはず。
フードロスの連載でおなじみの住宅収納スペシャリスト冨野真美子さんに、家族みんなが使いやすいキッチン収納を教えてもらいます!

 
 
vol.3でもお伝えしたように、開き戸タイプと引き出しタイプそれぞれの使い勝手やキッチン用品の種類・数に応じて収納用品を選ぶことが大切です。
今回は引き出しタイプの収納についてご紹介します。

 

引き出しタイプの特徴

高さや幅、耐荷重に制限がある

小分けの引き出しで仕切られているため、開き戸タイプに比べると収納力が減ります。
したがって、高さや長い柄などがある物は引っかかって収納できなかったり、重量のある物(鋳物ホーロー鍋や1.8リットル以上のボトルや瓶など)をいくつも収めようとすると、引き出しが破損してしまう恐れもあります。

 

深さがある

深い引き出しがあるタイプは高さがある物の収納に便利。ただ “腰を曲げて持ち上げる” という動作が必要になるので、人によっては身体に負担がかかります。
また引き出しは上から重ねて入れてしまいがちで、深ければ深いほどごちゃつきやすくなります。上から見たときに何が入っているか、どこに戻せばいいかが一目で分かりやすいように収納することが大切です。

 
 

収納配置の考え方

“使用する物を使用する場所に” 収納しましょう。
アイテムの大きさにもよりますが、使用頻度に応じて “上から下” “手前から奥” の順に配置すると家事効率がさらに良くなり、家族みんなで収納場所を共有しやすくなります。

 

浅い引き出し

浅い引き出しは細かい物の収納に最適です。さっと取り出しやすくするためのポイントは “アイテムを厳選する” こと。
日常的によく使う物を家事動線上の最も取り出しやすい場所に収納し、それ以外は使用頻度に応じて別の場所に分けて収納すると全体がスッキリして家事効率が良くなります。

使用商品:セリア/プルアウトボックス ロング(色:クリアー)
ごちゃつきやすいビニール袋や手袋などは、同じ寸法のケースで揃えるとスッキリ整います。

 

深い引き出し

引き出し収納で大事なのは “上から見てすぐ把握できる” こと。
特に腰より下の位置にある下段の引き出しは、腰を曲げたりかがんだりする必要があるので身体の負担をできる限り少なく取り出せるように、高さがある物は立てて収納すると家事効率が良くなります。

②使用商品:ブックエンド+耐震マット(ジェル)
ブックエンドの下に耐震マットを貼り付けると動かず倒れなくなるので、容器を立てたり、ふたと別々に収納する場合などに便利です。
③使用商品:カインズ/整理収納小物ケース Skitto(スキット)
立てて収納すると引っかかる場合があるので、引き出しの開閉の妨げにならないかを事前に確認して購入しましょう。

 
 

まとめ

引き出し収納のポイントは2つ。

  1. 動作動線に合った物の配置や身体的負担を考慮する
  2. 収納容量に合った物の適量を見直す

快適なキッチンは毎日の暮らし全体の潤滑油。
家事の負担を減らし、楽しく快適な暮らしを目指しましょう♪

 

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