【食品ロス】食品保存マイスターがお伝えする 10月は食品ロス削減月間!【vol.21】

宮城県

冨野真美子(住宅収納スペシャリスト)

更新

10月30日は「食品ロス削減の日」※1。1人の力は小さいと感じるかもしれないけれど、みんなの力が合わさるととても大きな力になります! 自分に今、何ができるか考え、行動に移してみましょう!

※1 令和元年10月1日に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)第9条で10月を「食品ロス削減月間」10月30日を「食品ロス削減の日」と定めています。
出典:消費者庁ホームページ(https://www.caa.go.jp/notice/entry/021285/)

 

食べられることは当たり前じゃない

 

厚生労働省の国民生活基礎調査の概況によると、17歳未満の子供の貧困率は11.5%(新基準)※2。およそ7人に1人の子供が、食べ物など毎日の生活に困っています。さらに世界では、給食が唯一の貴重な栄養源になっている子供がたくさんいます。

※2 出典:厚労省2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf)

おうちのご飯はもちろん、学校の給食も当たり前の物ではありません。毎日食べ物があることはとても幸せなことなのです。
作ってくれる調理員さん、栄養バランスの整った献立を考えてくれる栄養士さん、食べ物を育てている生産者さん、他にも挙げきれないほど多くの人の努力と思いがたくさん詰まっている給食。できるだけ残さず食べることも、食品ロスの大切な第一歩。少しずつできることから始めてみましょう!

 

食品の冷凍保存術

「セミドライ冷凍」

まとめ買いした野菜を最後までおいしく食べるためにお薦めの保存方法が“セミドライ冷凍”。
完全に水分が無くなるまで干さなくても、セミドライは半日から1日で完成するのでとっても簡単。野菜をそのまま冷凍するよりもかさが減り、コンパクトに保存できます♪ 水分が残っているため、保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。

セミドライ冷凍した食材は煮物や炒め物、炊き込みご飯、漬物などにするのがお薦めです♪
調理の際は解凍しても冷凍のままでもどちらでも大丈夫。水で戻す必要もありません。
フルーツならそのままおやつに食べてもおいしいですよ!

 

セミドライ冷凍の作り方

  1. 食材を切る
    作りたい料理を考えておき、その用途に合わせて切ると使いやすい
  2. 並べる
    専用の干し籠が無くてもステンレスバット用の網やケーキクーラーなどでもOK
  3. 半日〜1日日当たりの良い場所に置いておく
    高湿にならない風通しの良い場所が理想的
  4. 保存袋に入れて冷凍庫で保存
    保存期間:約1ヶ月

 

食品ロスクイズ!
令和5年に公表された食品ロス量の推計値(令和3年度)のうち、家庭から出る食品ロス量は次のうちどれ?
A/523万トン
B/279万トン
C/244万トン

答え:C

農林水産省のプレスリリースで公表された食品ロス量(令和3年度推計値)は、全体で523万トン(前年比+1万トン)、このうち279万トン(前年比+4万トン)が食品関連事業者から発生し、244万トン(前年比−3万トン)が家庭から発生していました。家庭から発生する食品ロス量は減少しているものの減少幅が縮小しています。2000年度比で2030年度までに半減させる(家庭からは216万トン)という日本の目標値に向けてさらなる打開策が必要です。

出典:農林水産省プレスリリース(令和5年6月9日)​​​​https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/230609.html
出典:我が国の食品ロスの発生量の推移等(環境省) https://www.env.go.jp/content/000138776.pdf

 
毎日食べる物があることに感謝の気持ちを忘れず
最後まで残さずにいただきましょう

 

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