子育てにイライラはつきもの。分かってはいるけど、イライラしてばかりの毎日がいやになったり、怒り過ぎて後悔することってありますよね。
どうすれば、このイライラは減らせるのでしょう。
そこで、日本アンガーマネジメント協会ファシリテ―ターの長縄史子さんに教えてもらった今日から実践できる「子育てのイライラ解消法」を紹介します。
子育てでイライラする、イライラしない、その違いとは
一般的に考えて、イライラしたい保護者はいません。その一方で、イライラしない人間もいないはずです。では、どうして、いつもイライラしているママとしないママがいるのでしょうか?
それは、後者のママはイライラしても感情に振り回されないからです。イライラしている人としない人の違いは、イライラをうまくコントロールできるかどうかなのです。しかし、イライラのコントロールは、誰もが当たり前にできるようになるわけではありません。もともとの性格や育ってきた家庭環境、今、置かれている状況など、さまざまな理由でイライラをコントロールするスキルには個人差があります。
自分のことを「怒り過ぎ?」「いつもイライラしてる」と感じている人はイライラをコントロールできるようになれば、“イライラしてないママ(パパ)”にだってなれるのです。
そこで役立つのが、1970年代にアメリカで誕生した「アンガーマネジメント」。人間(動物)の本能である“怒り”を否定するのではなく、怒りやイライラと上手く付き合うトレーニングを実践しやすく紐解いたもので、イライラしない保護者になるヒントがいっぱいです。
そこで、次からは、イライラしない親になるための具体的な解消法を紹介していきます。
解消法は、すべてをやらなくてはいけないわけではありません。できることからでも始めれば、イライラママ(パパ)卒業の第一歩です。
【解消法1】5つの質問で自分のイライラの特徴を知ろう
すぐにカッとする人、常にイライラしている人など、ひとことで“イライラしている親”といってもイライラのタイプは人によって違うもの。自分の怒り方を知らなければ、怒りをコントロールすることも対策を練っていくこともできません。
まずは、アンガーマネジメントで自分がいつもどんな風に怒っているのかを振り返ってみましょう。次の項目をYESかNOで答えてみてください。自分自身、どんな怒りの特徴があるかが分かります。
怒り・イライラの特徴を知る5つの質問
- 1日に何度もイライラしてしまう。【YES・NO】
- 思い出し怒りをしてしまう。【YES・NO】
- 強く怒ってしまう。【YES・NO】
- 怒ったときに、誰かを責めたりモノに当たってしまう。【YES・NO】
- 怒った後で自己嫌悪に陥り自分を責めてしまう。【YES・NO】
どうでしたか? それぞれの質問にYESと答えた人には下記のイライラの特徴があります。
怒り・イライラの特徴 診断結果
- 1がYESの人は「イライラ(怒り)の頻度」が高く、しょっちゅうイライラして(怒って)しまう。
- 2がYESの人は「イライラ(怒り)の持続性」があり、忘れられない怒りがある。
- 3がYESの人は「イライラ(怒り)の強度」が高く、一度イライラし出すと止まらない。
- 4と5がYESの人は「イライラ(怒り)の攻撃性」があり、他人を責めたり、自分を責めたり、モノに当たってしまう。
結果を見て全部に当てはまっているかもと落ち込む必要はありません。
例えば…
- イライラ(怒り)の頻度が高い場合は、こまめな気分転換
- イライラ(怒り)の持続性が高い場合は、“今”に意識を集中できるようにする
- イライラ(怒り)の強度が高い人は、怒りを数値化する
- 「イライラ(怒り)の攻撃性」がある人は、自分や他人を傷つけず、モノを壊さない
など、怒りの特徴に合った対策をしていけば大丈夫。安心してくださいね! 5つのイライラ(怒り)の特徴に合った詳しい対策は下記の記事で紹介していますよ。
続きでは、アンガーマネジメントに基づく、4つのイライラ解消法をご紹介します。
全文は教育情報サイト「ソクラテスのたまご」でご覧ください。