「ママ友がいないのは私のせい?」「ママ友って本当に必要?」「どんな風に付き合えばいいのか分からない」など、ママ友について悩む人は多いはず。
そこで、アドバイスをしてくれるのは、自身も3人の息子の母親である家庭教育師の藤田郁子さん。「心地いいママ友関係のポイントは“距離感”」と話す藤田さんがママ友づきあいに悩む母親たちを応援します。
一緒にランチをするからママ友ではない
“ママ友”は、“ママ”の後に“友(達)”とついているので、学生時代や社会人のときに築いてきた“友達関係”をイメージする人もいるかもしれません。
しかし、“ママ友”は、あくまで子どもを通じて知り合った人のこと。ママ友づきあいをする第一の目的は、子どもの学校生活をよりよくするためです。
私も子どもの小・中・高校を通じてたくさんの保護者と出会ってきましたが、基本的にママ友とは、同じ学校生活を送る一定期間だけ気持ち良く一緒に過ごすことができればいい関係。つまり、ママ友は学生時代や社会人の時に築いた友達関係とは一線を画す存在なのです。
仲良しこよしでベタベタする必要なんてなければ、どこかのグループに無理に所属する必要もありません。一緒にお茶やランチに行くからママ友というものではないと私は思います。
むしろ、適度な距離感で心地よく付き合えるほうがいい関係。何かあったときに助けあえるのであれば、いいママ友関係が築けているということでよいのはないでしょうか。
気を遣う人間関係は疲れるだけで、メリットは余りありません。それより、ストレスなく付き合えるママ友が1人いれば十分と考えてみてください。
疲れる、めんどくさい、だからママ友はいらない?
心を病んでまでママ友の輪を広げる必要はありません。しかし、大人同士のネットワークは、子どもの学校生活、成長をみていくうえで大切な役割を担っています。
例えば、わが家の長男が小学1年生の時、保護者会で担任の先生から「子どもを見る目は学校が片目、ご家庭も片目。片目と片目を合わせて両目で子どもを見ていきましょう」と言われました。確かに、子どもは家の中と外では、言うことや行動が違いますよね。
私はさらに、親が片目、学校が片目、そして、放課後の子どもを見守る近所やママ友は第3の目になると思います。
児童期以降は家庭だけで子どもを育てるのには限界があります。社会に子どもを育ててもらっているという視点も大事であり、第3の目を有効化するためにママ友づきあいも必要になっていくのではないでしょうか。
子どもを支える大きなネットワーク(家庭・学校・PTA)があるからこそ、親が見落としている事をカバーできたり、お互いに良い情報を共有できたりすることがあるということは覚えておきましょう。
また、もっと身近なことで“ママ友がいなくて困ること”といえば、翌日の学校のことで困ったことが起きた(宿題や提出物、持ち物のことが分からない)とき、学校のことで相談したいことがあったときにひとりで解決しなければならないときなどですよね。
後者は、親や友人など学校外の人にでも相談をすることができるかもしれません。しかし、前者の困りごとは誰かに聞かなければ分からないことです。
もし、何かを聞けるような人がひとりもいないというのであれば、誰かひとり、信頼できる存在、甘えられる“ママ友”をつくることを目標にしてみませんか。
続きでは、信頼できるママ友の作り方や、トラブルを防ぐコツをご紹介します。
全文は教育情報サイト「ソクラテスのたまご」でご覧ください。